ほとけには桜の花をたてまつれ
我が後の世を人とぶらはば
「たてまつれ」 と命令形で使うところなんざ
西行さんが どんだけ桜を好きだったかが
伺い知れる
かの時代 ソメイヨシノ はなかったけど
こころに沁みる歌である
蛇足ながら 表題の歌は
西行 『山家集』上巻 春の78
その一つ前 春の77が かの有名な
願はくは花のしたにて春死なん
そのきさらぎの望月の頃
桜にしては少々雄しべが長いし
梅にしては季節が違うし...
正解は 「杏」
他には桃なんかもバラ科のサクラ属
五弁花は不思議と美しい
分野はなんであれ
所謂ヲタクの世界は
近づきがたいものがある
写真はマンサクという木の赤い花
一般人が見れば美しいとは
言いがたいのだけれど
ヲタクの方いわく
花弁がおもちゃの吹き戻しのように
クルクル巻いているのに
萌える・・・のだそうな
植物の花弁とか葉のつき方が
なんとなくうずまき模様に見えるのは
決して気のせいではなく
フィボナッチの魔法がかかっているから
なんだって
フィボナッチ数列という数学と
植物との深遠な関係
今年は少しばかり寒くて
桜も遅めのようです
でも一面真っ白になるより
これくらい黒いところがあったほうが
個人的には好ましく思っています
農業的には
結構手強い雑草とされていますが
すがたかたちはとても可愛らしい
つくしが生えていました
いやいや 線路がまっすぐでも
結構いい感じに撮れるときもあります
自分では 手前の赤い非常ボタンが
ポイントだと思っています
「しょーもね」 と思わないでくれると
嬉しいです