2017年4月13日木曜日

ほとけには桜の花をたてまつれ



ほとけには桜の花をたてまつれ
我が後の世を人とぶらはば

「たてまつれ」 と命令形で使うところなんざ
西行さんが どんだけ桜を好きだったかが
伺い知れる

かの時代  ソメイヨシノ はなかったけど
こころに沁みる歌である



蛇足ながら 表題の歌は
西行 『山家集』上巻 春の78
その一つ前 春の77が かの有名な

願はくは花のしたにて春死なん
そのきさらぎの望月の頃

2 件のコメント:

みいちゃん さんのコメント...

KATOちゃん

そういえば、西行師終焉の地、「弘川寺」のさくらも、綺麗に咲いたことでしょう。
昨秋、もみじを見に家人と詣でました。

K さんのコメント...

私も 桜咲く前に行きました。西行堂の傷みが進んでいてちょっと残念でした。